済生会八幡総合病院は、大正15年12月に現所在地(当時八幡市徳広町三丁目)にて着工し、昭和2年4月29日「天長の佳節」に、救療機関「済生会八幡診療所」として発足しました。その3年後(昭和5年2月)には病床20床の「済生会八幡病院」となり、市民の診療と共に明治天皇の済生勅語の実践として、無医地区の巡回診療などを行ないました。 昭和22年9月、地元の要請により八幡西区陣ノ原に折尾病院、昭和28年2月に八幡東区白川町に枝光病院を分院として開設して地域医療に貢献しました。昭和27年12月に病床数が96床に増え、さらに昭和30年4月、東棟本館の増設をして210床となりました。昭和35年より公衆衛生予防活動として、毎日新聞西部社会事業団と連携して、西日本初の職場胃集団検診組織「胃を守る会」を創設し、病院外での医療活動にも積極的に取り組みました。 昭和42年に脳神経外科を開設し、今や日本有数の脳疾患手術施設に成長しています。昭和43年に、九州で初めての人工腎臓設備を導入して、西日本で最初に慢性腎不全患者の透析治療を開始しました。さらに昭和47年には、西日本地区の一般病院として、初の生体腎移植に成功しました。 昭和48年の病院火災は、痛恨の大参事だったが、地域の方々と全国の済生会の人々に支えられ再建を果たすことができました。 昭和50年以降は、積極的に高度先進医療機器を導入し、麻酔科や放射線科などの専門診療科を増設して医療水準の向上に努めると共に、病棟や駐車場を整備して病床数を435床としました。また、同年4月に北九州市立八幡西養護学校床上学級を小児科病棟に開校し、翌53年1月から北九州市の委託による小倉北区藍島、馬島の離島診療を開始しました。 昭和62年9月1日に、病院名を現在の「済生会八幡総合病院」に改称しました。 平成8年8月には、地域の高齢化に対応するため、介護老人保健施設「済生会くれたけ荘」を開設、平成17年に訪問看護ステーション「ひまわり」を開設しました。 平成20年には、病院職員の子育て支援を目的として、院内(西棟3階)に「なかよし保育所」を開設、病床数を403床としました。平成21年2月からDPC対象病院となり、9月には、外国医師臨床修練病院に指定され、10月にモンゴル健康科学大学、平成22年6月にはスーダン・ハルツーム大学との間で医療分野における交流に関する協定書を交わし、国際医療活動についても積極的に取り組んでまいりました。 平成23年3月、東日本大震災により被災された地域への支援物資の輸送を行ないました。平成25年7月、「基本理念の制定」「幹部会議及び運営会議」「各種委員会等意思決定・諮問機関の整備」「総合相談センター」を始めとする院内組織の整備を行ない、「外来医薬品の院外処方」等を行ないました。平成26年1月に「総合診療科」を新設、3月に「婦人科」を廃止としましたが、チーム医療をスタートさせ、8月には「緩和ケア病棟」「高齢者急性期ケア病棟」「域包括ケア病棟」を新設しました。12月に栄養科の給食業務を委託としました。 27年4月より、「血管外科」を新設し、11月より電子カルテの導入、12月に回復期リハビリテーション病棟を新設しました。 平成27年11月に西棟の耐震診断の結果が出て、当院は移転新築を目指すこととなりました。平成29年7月に北九州開発審査会に新築移転計画の許可申請を行い、平成30年6月に承認されました。令和2年1月、北九州市開発指導課に新築移転の伴う開発申請を行い、令和2年3月に開発許可を受けました。2024年の八幡西区則松への新病院への移転、そして2027年には福岡県済生会八幡総合病院創立100年を控えており、医師、看護師はじめ医療スタッフの研修と充実をはかり、最新鋭の高度な検査、治療を行う医療機器を積極的に導入していく所存です。
昭和 2年 八幡診療所として発足
昭和 5年 病床20床を有し病院に昇格、済生会八幡病院として開院。
昭和22年 地元の要請をうけ八幡西区陣ノ原に折尾病院を分院として開設。(昭和48年閉院)
昭和27年 診療の充実、地域医療の発展に取り組み増築を重ね病床数を96床に増床。
昭和28年 八幡東区白川町に枝光病院を分院として開設。(昭和46年閉院)
昭和30年 鉄筋コンクリート造り地下1階地上4階の東棟本館を増築し病床数を210床に増床。
昭和35年 公衆衛生予防活動として西日本地区で最初の胃集団検診を実施する。
昭和42年 脳神経外科開設。病床数320床に増床。
昭和43年 九州で初めての人工腎臓設備を導入し腎不全患者の透析治療を開始。
昭和47年 西日本地区の一般病院で最初の生体腎臓移植に成功。
昭和50年 病床数435床に増床。
昭和52年 北九州市立八幡養護学校床上学級を小児病棟に開校。
昭和53年 北九州市の委託で小倉北区藍島、馬島の離島診療を開始。
昭和54年 開院50周年記念式典。
昭和55年 CAPD(連続携行式腹膜透析)導入。
昭和57年 献腎移植を施行。
昭和62年 済生会八幡総合病院と改称。
平成 元年 東棟増改築に伴い新病棟建築工事の着工。
平成 4年 新病棟完成。落成記念式典。
平成 8年 八幡東区中尾町老人保健施設済生会「くれたけ荘」を開設。
平成17年 訪問看護ステーション「ひまわり」開設。
平成19年 財)日本医療機能評価機構認定病院(Ver.5)
平成20年 院内託児所「なかよし保育所」開設。病床数403床に減床。
平成21年 外国医師臨床修練指定病院に認定。
DPC導入。
平成23年 救急医療センターが稼働。
平成25年 救急医療センター廃止。
総合相談センターの整備、外来医薬品の院外処方、総合診療科の新設等を行った。
平成26年 緩和ケア病棟・高齢者急性期ケア病棟・地域包括ケア病棟を新設した。
平成27年 電子カルテ導入、血管外科の新設、回復期リハビリテーション病棟を開設した。
西棟の耐震診断の結果、令和2年までに移転新築を目指すこととなった。
平成28年 乳腺外来を新設。
平成29年 北九州市開発審査会に済生会八幡総合病院新築移転計画の許可申請を行った。
平成30年 北九州市開発審査会にて済生会八幡総合病院新築移転計画が承認された。
令和 2年 北九州市開発指導課に済生会八幡総合病院新築移転に伴う開発申請を行った。
北九州市開発指導課から済生会八幡総合病院新築移転に伴う開発許可を受けた。
済生会八幡総合病院新築移転に伴う開発工事に着工した。
地域包括ケア病棟(西4病棟)を71床から67床に減床し、届出病床399床とした。
「公的病院等2025プラン」が、福岡県北九州区域地域医療構想調整会議病床機能分化
連携推進部会で承認される。
福岡県新型コロナウイルス感染症重点医療機関の指定。
福岡県診療・検査医療機関の指定。