採用情報

済生会八幡総合病院腎センター後期臨床研修プログラム

1.当センターの特徴:当院腎センターは昭和43年6月に西日本地区で最初の血液透析を開始し、昭和47年5月には第1例目の生体腎移植、および昭和55年1月にはCAPDも導入しており、北部九州における腎不全および腎疾患の総合治療センターです。センターには腎臓内科医および腎臓外科医が所属し、腎臓移植の術後管理などにおいても同様に担当します。

2.プログラムの全体像と研修の目標:本プログラムは腎臓内科専門医および腎不全外科を志望する若手医師(後期研修医)を対象とし、原則3年間の専門医教育を行うものである。特に慢性腎不全治療においては血液透析、腹膜透析および腎臓移植のすべての治療を経験する。また希望者においては腎疾患と関連の深い領域、循環器内科、血管外科、病理診断科においても半年毎のローテートで研修を行うことができる。

3.後期研修であるが、当院はスタッフとして採用するので、やりがいもあるし、スタッフ(常勤)の給与が支給される。

4.北九州・筑豊地区の腎センターの部長の多くは、当センターの出身である。

5.プログラム指導者
(ア)腎臓外科部長 安永親生

6.研修課程
(イ)研修内容と到達目標
①1年目
1.腎臓疾患および腎不全患者全般の病態を理解し、的確な診断を行い、evidence-based medicineに基づいた治療計画を立てて実施する
2.腎生検の手技を会得し、指導医/病理専門医とともに生検標本の基本的観察能力を養う
3.外来血液透析患者の管理および基本的バスキュラーアクセスの確保・作製および修復手技を経験する
4.慢性腎不全治療全般に関わる知識と技術習得を開始する
5.IgA腎症治療としての扁桃摘出術+ステロイドパルス療法を経験する
②2年目
1.各種疾患に対してその知識を深め、1年目に得た基礎的診断・治療の技術を用いて自主的に診療にあたる
2.腎生検、内シャント造設については症例を積んで手技の確実性を高める。更にCAPDカテーテル挿入術、抜去術についても助手として経験する。
3.生体および献腎移植症例を担当し、術前・/術後管理の基礎を習得する
4.合併症による入院透析患者の管理、その他の血液浄化療法について経験する
5.臨床症例を中心とした学会発表を行い、資料収集、スライド作製、基本的プレゼンテーションの仕方を習得する
6.腎不全外科部門においては副甲状腺摘出術、腎臓移植等の手術に助手として参加し、症例も担当する。
7.希望により循環器内科、血管外科および病理診断科で研修を行う
③3年目
1.専門医受験・取得を目指す
2.基本的な内シャント作製、PTA手技について独自に行えることを目標とする
3.症例総括、治療効果の比較などの臨床研究についての学会発表を行う
4.発表演題を内容とする論文作製・投稿のための基本的ステップを理解する
5.上記習得のため、研修期間の延長もあり得る

7.専門医の取得
(ウ)日本透析医学会専門医
(エ)日本腎臓学会専門医
(オ)日本臨床腎移植学会認定医

8.指導環境
(カ)指導責任者 安永親生 昭和59年卒
          日本透析医学会指導医、専門医、評議員
          日本腎臓学会指導医、専門医
          日本外科学会専門医
          腎臓移植認定医
          日本臨床腎移植学会 幹事
          日本腎不全外科研究会 世話人
          九州腎移植研究会 幹事
          九州大学大学院医学研究院 特別講師
          公立大学法人 九州歯科大学 非常勤講師
          医学博士
9.各種認定資格
(ク)日本透析医学会認定施設
(ケ)日本腎臓学会研修施設
(コ)日本内科学会教育関連施設

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