済生会八幡総合病院では最新鋭、最先端の高度医療機器を積極的に導入して、
予防・診療・治療の一貫した医療体制を整え、大きな効果をあげています。
エックス線を使って撮影しコンピュータ処理によって身体の輪切り画像(断層画像)を得る装置です。通常の診察やX線画像ではわからない身体の内部や細かな部位を描出することが可能です。頭頸部・胸部・腹部・心臓・血管・脊椎・四肢と全身を対象とした診断に用いられ、画像診断の主流になっています。
さらに画像処理装置(ワークステーション)と組み合わせることよって脳血管・頸動脈・冠動脈・腹部血管・下肢血管・大腸仮想内視鏡画像・骨折像などの精緻な3次元画像を作成することが可能です。
2021年3月にAquilion PRIME SPを導入しました。最新のAi(人工知能)技術を搭載していることが特長です。従来よりも鮮明な画像を描出することができることに加えて、放射線被ばくを抑えた検査が可能になりました。
磁気共鳴(Magnetic Resonance)という物理現象を応用した画像診断装置です。大きな磁石の中に入り、ラジオの周波数と同程度の電波を身体に当て、身体から発生する微弱な電波をコンピュータ処理によって画像化して様々な角度の断層画像を得る装置です。X線CTとは異なる画像情報を得ることができます。検査時間は10分~60分程度でありCT検査と比べると少し長くかかりますが、安全な検査です。当院では24時間体制にて検査を行っています。
2つの高性能かつ広いフラットパネル検出器を(正面20インチ、側面15インチ)を搭載した装置です。大型複合モニタのフレックスビジョンが組み合わされ、脳血管・腹部血管・下肢血管に加えて末梢の小さな領域まで細かな情報を表示することが可能です。血管病変においては血管内超音波装置(IVUS)を用いることによって精度の高い治療が可能です。3DCT機能を用いることで明瞭に立体的な血管像を描出することによって超選択的な血管内治療が可能になりました。また、緊急性の高い消化管出血などの治療にも対応しています。
フラットパネル検出器を搭載し冠動脈および上肢シャント血管の診断を行う装置です。上肢シャント血管造影では血管に狭窄があればバルーンカテーテルを用いた血管拡張術をおこなっています。
放射性医薬品を体内に投与して、体内から放出される放射線を画像化する装置です。この検査の特長は痛みを伴わずに目的とする臓器の形と機能を可視化して診断できることです。
乳房を圧迫板で挟み込んでエックス線を用いて撮影する装置です。乳がんの有無を調べる検査であり、乳がん検診でも行われています。当院では認定資格をもつ診療放射線技師が精度管理した装置にて撮影し、情報量が多い画像を提供しています。超音波検査、乳房MRI検査と併せて医師が診断し、乳がんの早期発見、早期治療に結びつけています。
骨の丈夫さの指標である骨の中のカルシウムをはじめとしたミネラルの量(骨塩量)とその密度(骨密度)を測定する装置です。2つのエネルギーを持ったエックス線を用いて腰椎、大腿骨、全身の骨の状態を短時間で測定します。測定中は動かないことが重要で痛みなどはありません。骨塩量または骨密度が低下すると骨がもろくなり骨折しやすくなる病気(=骨粗鬆症)になってしまいます。骨粗鬆症の予防と治療のために必要な検査法です。
体外から衝撃波を加えて腎臓や尿管にできた結石を細かく砕く装置です。砕かれた結石は尿といっしょに排出できることがこの検査の特長です。以前は手術や内視鏡を用いて腎結石や尿管結石を除去する治療のため身体に負担がかかっていました。ESWSの登場は結石の大きさや種類にもよりますが排出する時の身体の負担を軽減することが可能になりました。