診療体制

高度治療室(HCU)

 当院のHCU( high care unit )は、病院の増改築に伴い開設されました。平成26年9月現在の病床数は、12床です。東棟2階に位置し、同じ階に手術室、血管造影室があり、手術後、検査・処置後の患者さんの移動がスムーズに行われるよう考慮されています。
 病棟内の構造はオープンシステムで、ナースステーションを中心にベッドが配置されています。個室は暗室管理の必要な患者さん、エンドステージの患者さん、感染対策の必要な患者さんなどに使用しています。また病棟に隣接して家族待機室があります。

特色

 HCUでは科を問わず患者さんを受け入れていますが、中でも脳神経外科センター・救急医療センター・外科・腎センター・循環器内科の患者さんが多く、特に脳神経外科センターの患者さんがそのうちの半数以上を占めています。脳神経外科センターの患者さんはクモ膜下出血の暗室待機の患者さん、術後の患者さんなど様々です。血液透析患者さんの重症例や急性腎不全患者さんの透析設備も備えています。DIC(Disseminated Intravascular Coagulation:播種性血管内凝固症候群)の患者さんに対してはCHF(Continuous Hemofiltration:持続的血液濾過)の治療などを行なっています。また、循環器内科によるIABP(IntraAortic Balloon Pumping:大動脈内バルーンパンピング)の管理も行っています。

体制

 各科主治医の診療の他に月曜日から金曜日の朝のラウンド(回診)では、救急医療センターの医師が中心となり、主治医・看護師・理学療法士・言語療法士・臨床工学士・医療事務員が参加して、患者の治療方針や看護ケア・社会的資源の活用などのカンファレンスも行なっています。
 看護体制は、看護師長1名、主任看護師1名、看護師24名、看護助手3名のスタッフで、2交代制を導入しています。

医療機器

  • 生体情報監視モニター:14台
  • 人工呼吸器:13台(ポータブル1台を含む)
  • 血液浄化装置:3台
  • 血液透析装置:2台(透析室管理)
  • 大動脈バルーンポンプ:1台
  • ウォーターパット加温装置システム:1台

HCUで積極的に取り組んでいること

  •  脳卒中で入院される患者さんに対しては、入院翌日からリハビリを行ない、該当患者さんに対しては、脳卒中地域連携パスの運用を行なっています。平成21年リハビリテーション室の増員に伴い、早期からのリハビリにも取り組んでいます。
  •  HCUの面会時間は14時から15時の間ですが、患者さん・家族の皆様のニーズに応じて面会時間の配慮も行っています。患者さんだけでなく家族の皆様とのコミュニケーションを積極的に図り、患者さん・家族の皆様の精神的ケアにも取り組んでいます。
  •  緊急入院を余儀なくされた患者さんや生命の危機的状態にある患者さん、その家族の皆様に対して他部門との連携を図り、今後とも最善の治療や看護を提供できるように努めて参ります。

社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部
福岡県済生会八幡総合病院

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