平成22年12月1日に当院において臨床工学科が創設されました。現在8名の臨床工学技士が様々な業務に従事しています。院内における業務内容は、血液浄化療法業務(血液透析、血液透析濾過、血漿交換、血液吸着など)、術中神経モニタリング業務(SEP・MEP)、補助循環療法業務(IABP、PCPS)、呼吸療法業務、医療機器管理業務、内視鏡関連業務、腹水ろ過濃縮再静注療法業務などがあります。
臨床工学技士免許以外に、透析技術認定士、呼吸療法認定士、第1種消化器内視鏡技師、臨床ME専門認定士などの資格を有した技士が専門職として活躍しております。
患者さんに安心して使用できるよう医療機器の管理、生命維持管理装置の操作・保守点検を行い、医療の安全に貢献します。
1.医療機器の安全確保と機能・有効性能の維持に努めます。
2.機器の中央管理・共用化による効率的な運用を行います。
3.臨床技術(機器操作・保守)の提供に努めます。
4.チーム医療を心掛けます。
当番制を用い24時間、緊急時等に対応できる体制をとっております。
各関係学会、研究会において研究発表を積極的に行っております。
院内における医療機器の説明会や勉強会なども定期的にしています。
・人工呼吸器:18台 ・透析患者監視装置:51台 ・血液浄化装置:3台
・経皮的心肺補助装置:1台 ・大動脈内バルーンポンプ装置:1台 ・低体温療法装置:1台
・シリンジポンプ:67台 ・輸液ポンプ:90台 ・経管栄養注入ポンプ:4台 ・除細動器:8台 ・逐次型空気圧式マッサー器:16台
血液回路のセッティング、プライミング、シャントへの穿刺、透析終了時の血液回路など透析業務全般を行っています。血液透析中のバイタルサインのチェックや機械トラブルなどにも対応し、安全に血液透析ができるよう努めています。
集中治療室、一般病棟で使用されている人工呼吸器の作動状況や設定などを確認し、患者の呼吸状態のチェックを行っています。
IABP(大動脈バルーンパンピング)、PCPS(経皮的心肺補助)などの生命維持管理装置の準備・操作や保守・点検を行っています。
フローアナライザー、除細動器チェッカー、漏れ電流測定器、模擬波形発生装置、自動血圧計点検装置など様々な点検装置を用いることでより精度の高い点検を行い、医療機器の安全使用に努めています。