「全ては病む人の為に」
患者さんの生活をよりよくするために、早期のリハビリテーション治療を提供する。
当院のリハビリテーション部のスタッフは理学療法士22名、作業療法士8名、言語聴覚士2名です。
リハビリテーション技術科では、患者さんが入院前の日常生活に戻れることを目標に日々業務に取り組んでおります。
対象患者の主な疾患は、脳血管疾患、運動器疾患、呼吸器疾患、内部疾患、がんの患者さんです。
可能な限り早急に対応すべく入院即日からの治療開始を原則にしています。
また、予定手術の前に身体機能を評価し、リハビリが必要な患者さんへの周術期リハビリテーションも行います。
急性期リハビリテーションにおいて早期離床、早期運動が推奨されており、当院では特に力を入れて取り組んでおります。
また高齢者特有の、入院をきっかけとした寝たきりや筋力低下を引き起こす廃用症候群を引き起こさないことや、入院中に転倒しない為の取り組みも行っております。
理学療法 |
運動器疾患、脳血管疾患、内部疾患、がん疾患等、急性期~回復期、地域包括、緩和ケアに至るまで幅広く理学療法を展開しています。 |
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作業療法 |
身の回り動作の自立を目標に、食事動作練習、更衣動作練習、排泄動作練習などを実施、指導しています。また、高次脳機能障害の方に対する評価・訓練なども行います。 |
言語聴覚療法 | 失語症や構音障害に対して、急性期から言語・構音検査、言語訓練、家族への指導を行っています。 |
摂食機能療法 | ベッドサイドで摂食嚥下機能評価を実施し、経口摂取の適否の判断や飲みこむ力を判断しています。そして早期からの経口摂取を行うとともに、リハビリテーションをして口から食べられるようにしたり、誤嚥性肺炎を防いだりもしています。 |
手すりを用いた歩行訓練の場面です。脳卒中や運動器疾患の方で、十分な歩行が出来ない方が利用します。
ペグボードという道具を用いた手の運動場面です。このような道具の他、輪投げや手芸などを利用して運動をする事もあります。
カードを用いた言葉の練習場面です。脳卒中などで言葉の不自由になった方に対し、このような道具を利用しながらリハビリテーションを行っていきます。
関節の可動域を拡げるためのリハビリテーションです。
様々な疾患に対応出来るよう、教育ラダーを導入し、それぞれの到達目標を設定し一人ひとりの教育方針を立て、自己研鑽に励んでいます。
新入職員に対しても教育プログラムに沿ったスキル向上を部内全体でサポートしていく体制があります。
研究会への参加、学会発表なども行い、知識・技術の向上に努めています。
また、部内で定期的な勉強会を実施し、スタッフ同士による知識の共有やアドバイスを行っています。
さらに、院外研修制度もあり、和歌山県立医科大学附属病院への長期研修を実施しています。