社会福祉法人恩賜財団済生会支部 福岡県済生会八幡総合病院[福岡県北九州市八幡西区大字則松275番地]

TEL

診療科・部門

DEPARTMENT

放射線技術科

当院の理念に基づき「患者さん中心の検査」を心がけ、心のこもった対応に努めます。

医療技術部に属し、様々な診断装置にて撮影した画像情報を各診療科へ提供し診断を支援する部門です。
診療放射線技師13名にて一般撮影、マンモグラフィ検査、CT検査、MRI検査、血管造影検査(IVR含む)、RI検査などの検査業務をおこなっています。
常に進歩し続ける医療技術を提供するためスタッフの育成にも力を入れています。診療放射線技師のほかにマンモグラフィ認定技師、CT認定技師、放射線取扱主任者、放射線機器管理士、画像情報管理士、骨粗鬆症マネージャーなどの資格を取得しています。検査を受けられる皆さまには丁寧な説明を心掛け、安心して検査を受けていただけるよう日々努力しています。

業務内容

基本理念

知識の習得に努め、技術の向上を目指し、地域の皆さんに信頼される質の高い医療を目指します。

基本方針および目標

  1. 診療科からの依頼に基づいて良質な画像情報を提供します。
  2. 24時間体制にて診療科および救急医療を支援します。
  3. 放射線機器を管理し安定した検査を実施します。
  4. 被ばく低減を心がけた検査を実施します。
  5. 患者さんに優しく適正な接遇を行います。
  6. 画像診断支援領域における地域医療貢献に努めます。

教育の取り組み

 診療放射線技師会をはじめとする関係学会等に所属し、研究会等に積極的に参加して研鑽に努めています。スタッフの人材育成では医療の高度化に伴い、より高い専門性が求められており勉強(学会)参加・各種認定資格の取得を支援しています。

運営体制

地域医療及び救急医療・高度医療を提供すべく、24時間365日緊急の検査に対応する診療支援をおこないます。

装置一覧

X線撮影装置 4台
マンモグラフィ装置 1台
CT装置 1台
MRI装置 1台
透視装置 2台
血管造影装置 2台
ガンマカメラ装置 1台
骨密度測定装置 1台
外科用透視装置 2台
回診用X線撮影装置 3台

各検査について

CT検査

当院では80列マルチスライスCT装置「Aquilion PRIME SP」を導入しています。
従来使用していた64列マルチスライスCTと比較して、
・ AI(Deep Learning再構成)による放射線被ばくの低減
・ スキャンスピードの高速化による息止め時間の短縮
・ 新しい画像再構成方法による金属インプラント周囲の画質改善
 を実現しています。
被ばく低減技術(Deep Learnig再構成AiCE-i)
X線CTの画像はX線量が少なくなると得られた画像にノイズが増加し、診断上、問題となる場合があります。このCT装置は少ないX線量であっても既存のノイズ低減技術に加え、新たに導入されたDeep Learning再構成技術で安定して高画質な画像が得られます。従来装置より大きく被ばく低減をし、高精細な画像取得が可能になりました。
高速スキャンによる息止め時間の短縮
X線検出器の増加(64→80)とスキャン速度の高速化により、息止めの時間が短縮。
息止めが不良な場合など画像のブレのリスクも低減し、安定した画像取得ができます。

MRI検査

当院では、Vantage Galan 3T / Focus XG Edition(キヤノンメディカル システムズ社製)を導入しています。 AIを用いた画像再構技術『AiCE』と高速化技術を融合させること により、短時間で高画質な画像を提供できる装置です。 開口系71cmにより開放感があり、閉所恐怖症の方や小さなお子様、 高齢の患者様にもリラックスして検査を受けて頂けます。 急患に対応するため、24時間365日撮影が出来る体制を整えております。
磁気を使う検査なので放射線の被ばくはありません。
以下の患者さんはMRI検査を受けられない場合がありますので、事前に主治医もしくはMRI検査担当の放射線技師にお知らせください。
心臓ペースメーカなどの刺激電極を装着されている患者さん
過去に脳動脈瘤のクリップやスワンガンツカテーテル、脳室シャントチューブ、人工関節などの金属を体内に埋めこんでいる患者さん
妊娠している、または可能性のある患者さん
閉所恐怖症のある患者さん
その他、主治医が適切でないと判断した場合

一般撮影

胸部や腹部・骨の一般撮影(X線撮影)を行っています。
当院では一般撮影装置に、富士フィルム社製フラットパネル型撮影装置(FPD)を導入しています。

FPD撮影の特徴
・被ばく線量の低減
 従来の装置に比べX線の感度が高いため、より少ないX線量での撮影が可能となりました。
・撮影時間の短縮
 撮影から画像が表示されるまでの時間が大幅に短縮され、数秒で画像が確認できるようになり待ち時間の短縮にもつながっています。
・高品質な画像の提供
 装置の性能向上と最新の画像処理により、より高画像でノイズの少ない画像が提供できるようになりました。

マンモグラフィー

新病院よりマンモグラフィ装置は、富士フィルムメディカル株式会社製 AMULET SOPHINITYを新たに導入しました。この装置では撮影画像の処理能力が向上したことにより1mGy以下の少ない被ばくでの撮影が可能になりました。(診断参考レベル Japan DRLs2020 PMMA40mmにおける平均乳腺線量:2.4mGy)
画質においては画素サイズが50㎛と小さく、また新しい画像の処理方法としてDynamic Visualization(以下:DYN)が追加されました。これにより鮮明に写真を写すことが出来ます。当院のマンモグラフィ検診は、マンモグラフィ認定資格を取得した女性技師が主に撮影しています。
何か気になることや質問などがございましたらお気軽にお声かけください。
撮影後はマンモグラフィー認定医が読影します。

血管撮影検査

当院ではPhilips社のAzurion 7 B20/15という頭腹部から全身に対応するバイプレーンX線血管造影撮影システムを導入しております。Azurion7 B20/15には患者さんに低侵襲治療をより安全に、より効率的に施行することが可能な技術(ClarityIQテクノロジー)が装備されており、検査・治療を受けられる患者さんに対し従来の50%以上の大幅な被ばく低減効果が期待されます。また、この技術は、次世代の画像処理テクノロジーを装備し疾患部の診断をより明瞭化することが可能となります。医師は臨床画像を58インチの高解像度大型モニターで確認できます。さらに、サブモニターを2つ配備して3D画像や過去画像、生体情報なども同時に確認しながら安全に高度な検査や治療をすることができます。

ハイブリッド手術室(Hybrid O.R. System)

当院では、多様化する血管系疾患に、より低侵襲に対応するため、新病院にハイブリッド手術対応血管撮影装置を導入いたしました。
カテーテル治療と外科的治療を併用した“Hybrid アプローチ”を手術室で可能とするため、カテーテル寝台をO.R.専用手術台に置き換えた新しいAngioシステムを導入しています。ハイブリッド手術室では、血管撮影装置と手術用のベッドを組み合わせることにより、カテーテルを用いた内科的治療と外科的手術を1つの部屋で同時に行うことができます。
このシステムを用いて、カテーテルを用いたステントグラフト治療も行っています。この方法では胸部や腹部を切開することなく治療が行え、患者様の侵襲を最小限に抑えることが可能です。

骨密度測定検査

当院では、島津製作所 SONIALVISION G4 を用いて骨密度測定をおこなっています。

骨密度の測定時間(X線照射時間)は1回の測定につき約10秒です。測定の準備時間を合わせても
5分程度で測定は終了します。骨量測定1回のX線被ばくは、胸部レントゲンの4分の1程度です。
測定結果はレポートでお渡しも可能です。

現状日本での骨密度測定装置は、腰椎および大腿骨の測定が可能な装置に比べて、橈骨・踵骨
の測定装置が数多く導入されています。しかし、骨粗鬆症の診断は、骨折後のQOLへの影響の
大きい腰椎または大腿骨近位部骨密度を用いることが推奨されています。(骨粗鬆症の予防と
治療ガイドライン2015年版より引用)

DRX線透視検査

当院では、FPD搭載X線テレビシステム SONIAL VISION G4(島津製作所製)導入しています。
最新のデジタル画像処理技術により今までより少ないX線量で高精細な画像を提供できるようになりました。
また、この装置は車いすでの嚥下造影検査や高精度な長尺撮影にも対応しています。

核医学診断用検出器回転型SPECT装置 デジタルガンマカメラ

放射線を放出する放射性医薬品を体内に投与して、生体内の様々な機能を画像化し、骨シンチ、脳血流シンチ、DATシンチ、そして心筋シンチなど診断を行う検査です。新病院にて新たに装置が導入されました。RI検査は体内に極微量の放射線を放出する薬剤を注射し、体内からの放射線を検出し画像化することで病巣や臓器の状態を調べることができます。投与された薬剤は速やかに体の外に排出され、人体にはほとんど影響ありません。、

放射線技術科 スタッフ紹介

診療放射線技術科長 柴田 康裕
所属学会 日本診療放射線技師会
日本消化器がん検診学会
日本骨粗鬆症学会
北九州診療放射線技師会
認定資格 診療放射線技師
診療情報管理士
医療情報技師
骨粗鬆リエゾンマネージャー®
胃がん検診専門技師
大腸CT検査技師
胃X線読影補助認定技師
情報セキュリティスペシャリスト®
ビジネスマネージャー®
 放射線技術科には、CTやマンモグラフィ認定技師など各種の臨床技能を持った診療放射線技師が在籍しています。各診療科や開業医の先生方の様々な依頼にお応えするため、そして検査をお受けになる全ての患者様のため、安心・安全な放射線検査を受けて頂けるよう努めています。 これからも私たちは、当院の理念・基本方針のもと、患者さまに信頼される安全で良質な医療画像を提供するよう日々研鑽し、診療支援をおこなってまいります。
受付案内
受付時間 AM 8:30~AM 11:00
休診日 土、日、祝祭日、12/29~1/3
面会時間 平日、土日祝日すべて14:00~19:00
(HCUは14:00~17:00)

救急診療は24時間365日行っております

お問い合わせ
093-330-5211